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茨城大学 推進研究プロジェクト
代表 滝 澤 利 行
 本研究は、昨年度の成果をもとに H27 年度より茨城大学推進研究プロジェクトとして新たに 3 年間の継続認定を受けました。課題名を「新しい再生医療社会を理解し迎えるためのモデル教育の創出と提言」 としてより具体化させていきます。

茨城大学研究拠点
代表 石 原 研 治
H29年度からは茨城大学研究拠点にも認定され「高大接続による再生医療教育拠点」 としても研究を開始しました。

 京都大学 iPS 細胞研究所の所長を務める山中伸弥教授は,2006 年にマウスの細胞を用いて,2007 年にはヒトの細胞を用いて iPS 細胞を樹立しました。この報告を受け,iPS 細胞を用いた新しい再生医療の実現に向けて日本はじめ全世界が動き出しました。文部科学省では早くも 2007 年に「iPS 細胞研究等の加速に向けた総合戦略」を策定し,次いで「文部科学省 iPS 細胞等研究ネットワーク」を構築して,京都大 iPS 細胞研究所を中心とした日本全体での研究体制と基盤の整備を進めオールジャパン体制で再生医療の実現化を目指してきました。さらに,2009 年には「iPS 細胞研究ロードマップ」を策定しその進行を具体化させ,ついに 2014 年度には眼疾患に対して世界初の臨床試験が開始されることになりました。このように,日本では国が国民の QOL 向上を目指して,これまで治療不可能であった疾患に対して iPS 細胞による再生医療という新しい切り口によって目覚ましい成果をあげ,再生医療が国民の医療の選択肢の一つになることも現実味を帯びてきました。しかし,国民が複雑・多様化した高度で専門的な新しい再生医療という概念を真に理解し受け入れるための社会構築には,もう一つの流れ「社会面での QOL 向上」が必要不可欠です。すなわち,「教育」が必要です。本研究では,高度で専門的な iPS 細胞を用いた再生医療社会を真に理解できる国民の社会的意識基盤を作ることを目的として,学校という場を通して新しい再生医療社会を理解するための教育を提言することを目標とします。

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